パソコンと言えば、いまや、多くの人が日常的に使うものとなりつつあります。老若男女問わず、その普及率は、他の家電製品に類を見ないものとなりました。この文章も、ご他聞にもれず、パソコンを使って書かれているわけで。しかし、これほどまでに普及したパソコンですが、その歴史はまだまだ浅く、ほんの20、30年と言ったところです。
パソコンの初期は、今多くの人が使っているような使い易い機能はなく、DOSと呼ばれる白黒の文字だけ入力できるものでした。現在では、DOSはプログラミングの際見ることが出来る程度です。ですからこの当時はもちろん、写真や動画を保存することも、素人が自分で音楽を作って楽しむことも、不可能だった訳です。
パソコンの「大きさの」歴史も急速に進んでいきました。当初は「パソコン一台」と言っても、その大きさはかなり大きいものでした。その後、短期間で、パソコンの大きさは革命的にスリム化しました。ちょうど、肩掛けショルダーバック風だった携帯電話が、カメラ機能が付き、その上、胸ポケットにすんなり入ってしまう形に変化したのと同じような変化を遂げました。そして、今とほぼ同じような大きさのデスクトップのパソコンとなりました。そんな頃、大学生だった私は、DOSのパソコンに初めて触れたとき、余りにも難解な操作方法に、涙が出そうでしたが、その後の革命的なオペレーションソフト(OS)が世に誕生してからは、もうみなさんがお馴染みのスタイルのパソコンとなったわけです。
パソコンの一般家庭への普及は、パソコンが省スペース化すると瞬く間に広がりを見せました。一般家庭へのパソコンの浸透スピードは、言い換えるならば、人々がパソコンの利便性を深く理解してきたスピード、と言えるのではないでしょうか。
パソコン普及のその他の要因としては、パソコンの低価格化が進んだことも普及したことの一因となっています。20〜30万円が平均だったパソコンは、今では10万円台前半でも十分、使い勝手の良い、高性能なパソコンが購入できるようになりました。家電業界でもパソコンは立派な一分野となっています。テレビ、冷蔵庫などと引けを取らない扱いです。もはや、パソコンは冷蔵庫や洗濯機のような、身近な存在といえます。